むち打ち症の症状は、受傷後の時間と共に症状が変化していきます。
たとえば事故後すぐの急性期は、初期の症状として炎症や痛みが強く出ている場合も多く、刺激を与えないようにソフトな治療をします。
また、初期症状の炎症がひどく現れている場合は、必要に応じて、中国から取り寄せた「散熱鍼」を使い、患部の熱を取り炎症を抑える処置もおこないます。
この「散熱鍼」は、竹の素材でできた鍼（竹ひごのようなもの）を100本ほどの束にしたもので、熱を持っている患部に連続した刺激を与え、熱の放出を促すために使用します。
初期の症状が治まり、炎症や痛みが引いてきたら（亜急性期）、けん引・手技・鍼灸を使い、患者様の症状に合わせた治療を行います。

『むち打ち症』の正式名称は、『外傷性頸部症候群（がいぶせいけいぶしょうこうぐん）』や『頸椎捻挫（けいついねんざ）』といいます。
むち打ち症の原因として代表とされるのは主に交通事故です。交通事故による追突・衝突・急停車等によって頭部が激しく動き、ムチを振り回してしなったときのような S字形の動きを強いられることが原因で頚部などに障害が発生することにより発症します。
また、軽い事故などで、すぐには自覚症状が現れない場合や、事故直後の検査で異常が認められない場合でも、数日から一週間くらい経ってから症状が現れることが多くあります。
そのため、直接の原因が交通事故によるものと自覚できないこともあるので、注意が必要です。
むち打ち症の症状は様々で、頭痛、めまい、はき気、手先のしびれなどが現れます。

むち打ち症の8割は「頚椎捻挫型」です

むち打ち症は、「頸椎捻挫型（けいついねんざがた）」「神経根症状型（しんけいこんしょうじょうがた）」「バレ・リュー症候群（ばれ・りゅーしょうこうぐん）」「脊髄症状型（せきずいしょうじょうがた）」というように、様々なタイプに分かれています。
その中でも、むち打ち症の80パーセントを占めるのが「頚椎捻挫型」です。
頚椎捻挫型は、頚椎の周りの筋肉や靭帯などの損傷で最も多くみられ、首の後ろや肩の痛みは、首を伸ばすと強くなり、首や肩の動きが制限されることもあります。また、首を動かした時に痛みを感じたり、首や肩が動きにくくなるほか「首・背中のコリ」「頭痛」「めまい」などの症状が起こります。

事故にあったら今すぐご相談ください

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