むち打ち症は、主に交通事故などで首に大きな衝撃がかかり、首がムチのようにしなることが原因で症状が現れます。
そのため、むち打ち症と呼ばれています。
交通事故の衝撃は想像以上に大きく、身体の深部の組織まで深く傷つく場合が多いのですが、事故当初は身体全体に衝撃がかかりショック状態にあるため、自分でもどこが痛いのか正確に把握できません。
また、身体が興奮状態にあるため、痛みが感じられず、自分では大したことがないと思ってしまうこともあります。
しかし、事故の直後に病院で診断を受けておかないと、後から症状が出てきた時に事故と症状の因果関係が証明できずに、自賠責保険などの保険を使った治療ができなくなる可能性があります。
なんでもないと思っても、事故に遭ってしまったら少しでも早く病院で検査と診断を受けましょう。
また、むち打ち症の特長として、一週間ほど時間が経ってから「吐き気」「めまい」「しびれ」などの症状が出てくることがあります。
そのような時も、病院に行って新たな症状を診断書に書き加えてもらいましょう。
その後のリハビリは当院にお任せください。
むち打ち症の症状は、受傷後の時間と共に症状が変化していきます。
例えば、事故後すぐの急性期は炎症や痛みが強く出ている場合も多く、刺激を与えないようにソフトな治療を行います。
また、初期症状の炎症がひどく現れている場合は、必要に応じて、中国から取り寄せた「散熱鍼」を使い、患部の熱を取り炎症を抑える処置もおこないます。
この「散熱鍼」は、竹の素材でできた鍼(竹ひごのようなもの)を30本ほど束にしたもので、熱を持っている患部に連続した刺激を与えることで、熱の放出を促します。
初期の症状が治まり、炎症や痛みが引いてきたら(この時期を亜急性期といいます)、けん引・手技・鍼灸を使い、患者様のその時々の症状に合わせた最適の施術を行っていきます。